昔チャンバラ、今ドラクエ。日本の子供たちの血肉となってきた二つの娯楽が、時を超えてWiiで出会った本作は、なんとも心躍るゲームではないか。
Wiiリモコンを剣に見立てて振り、襲って来る魔物をズバズバと切る。それこそ鞍馬天狗で育ったおじいちゃんから「スターウォーズ」にあこがれた若者まで、一目で“分かる”取っつきやすさだ。
冒険の最中に現れる魔物たちも、おなじみスライムをはじめ、「ドラキー」や「くさったしたい」など、ドラクエの同窓会さながら。ゴーレムにコテンパンにされて、前もレベル不足で勝てなかったんだよなあ……とほろ苦い思い出がよみがえる。音楽も素朴な効果音を再現した凝り方がいい。
といっても、本作はノスタルジーに浸るどころか、とことんWiiリモコンの“新しさ”を引き出そうとしている。ただ剣をぶんぶん振り回すだけでなく、奥に向かって突き、盾を構えて攻撃を防ぐ。ときには「ポインターロック」で狙いを付けないといけない。敵の魔法などを剣で打ち返せるのは、「Wiiスポーツ」感覚か? シンプルな操作で派手な必殺技が出せるのもそう快だ。
リモコンさばきがうまくなると、あらゆる攻撃を受け流して鮮やかに勝てる。つまり、プレーヤー自身のレベルアップが実感できるのだ。ストーリーは基本的に一本道だが、堀井雄二さんが監修しているだけあって、いつもの「ドラクエ」テーストが楽しい。
「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」(Wii) 1人用 CEROレーティングA(全年齢対象) スクウェア・エニックス 6800円 7月12日発売 (引用 YAHOOニュース)

